社会保険労務士と行政書士の難易度比較

社会保険労務士と行政書士の難易度比較

比較

難易度を「合格率」で比較する!

まずは、資格試験の難易度を測る際に客観的な物差しとなる「合格率」の観点から、社会保険労務士試験と行政書士試験を比較してみたいと思います。


 

社会保険労務士試験

行政書士試験

平成20年度

7.5%

6.5%

平成21年度

7.6%

9.1%

平成22年度

8.6%

6.6%

平成23年度

7.2%

8.1%

平成24年度

7.0%

9.2%

平均

7.6

7.9


ここ5年間の平均合格率を比較してみると、社会保険労務士試験が7.6%であるのに対して、行政書士試験は7.9%。殊に「合格率」に限って言えば、両試験の難易度はほぼ同じくらいだと言えます。


ただし、ここで注意が必要なのは、以前のページでもふれた「受験資格」の問題です。

社会保険労務士試験には「受験資格」がありますが、行政書士試験にはありません。つまり社会保険労務士試験は、厳選された受験生のなかの7.6%しか合格できないわけですから、この「受験資格」の要素を加味すると、社会保険労務士試験の方が難易度が高いと言っても良いでしょう。



難易度を「試験科目」で比較する!

つづいて「試験科目」の観点から、社会保険労務士試験と行政書士試験を比較したいと思います。


まず前提として、両試験ともに法律の試験ではあるのですが、同じ「法律の試験」とは言っても性質が若干異なります。そのことは、試験科目からも明らかです。


おさらいになりますが、社会保険労務士試験の試験科目は、①労働基準法、②労働安全衛生法、③労働者災害補償保険法、④雇用保険法、⑤労働保険の保険料の徴収等に関する法律、⑥健康保険法、⑦厚生年金保険法、⑧国民年金法、⑨労務管理その他の労働に関する一般常識、⑩社会保険に関する一般常識の10科目。

それに対して、行政書士試験の試験科目は、法令等科目として、憲法、民法、商法、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法、地方自治法など、一般知識等科目として、政治・経済・社会、情報通信・個人情報保護、文章理解となっています。


社会保険労務士試験の試験科目が、人事・労務と保険・年金分野にほぼ限定されているのに対して、行政書士試験の試験科目は多岐にわたっていることがわかります。


社会保険労務士試験の試験科目が限定的であるということは、的が絞りやすい反面、より奥深い知識が出題される可能性が高いことを意味します。
試験科目については、どちらが難易度が高い・低いというよりは、「深く狭い方が得意」か「浅く広い方が得意」かの相性の問題と言えそうです。


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